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Funny stories

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07 2018

episode31 檀紀4348年

【奎章閣閣臣たちの日々】に登場するキャラを、勝手に現代に置き換えた二次創作です。
たくさんのリクエストをいただいたコロユニの妄想ストーリー♪……妄想です。
アダルティな表現も、ややぼかしつつ……ご容赦ください。




人々が行き交う歩道に面したテーブル席に、ソンジュンはユニを誘いながら尋ねた。
「ホットコーヒーでいい?」
「はい」
「じゃあ、座ってて―――」
砂糖とミルクは、と尋ねるソンジュンに、ユニは首を横に振った。

トレイにコーヒーを乗せて運んできたソンジュンは、ユニの正面に座ると、テーブルの隅に置かれたユニの弁当箱の包みを、手前に寄せながら言った。
「お世辞じゃなくて、美味しかった。弁当なんて、何年ぶりだろう」
「うふふ、お世辞でも嬉しいです」
「正直言うと、一つだけどうしようかと思った」
「あら…当てましょうか?梅干しでしょう?」
ユニがいたずらっぽく笑う。
「当り…ご飯に包んで食べたよ…でも、あんな酸っぱいものを日本人はよく食べるよね?」
「私も…最初は苦手でした。でも、向こうにいたら美味しいって思うようになって。日本にいる祖母が漬けたのを、帰国する時、瓶に一杯持たせてくれて」
「へえ…おばあさんが日本にいるんだ…半分が和食で、半分が韓食。全部美味しかったけど、特にあのコロッケ…だっけ?最高に美味しかった。あれはどうやって作るの?」
ソンジュンは、興味深そうにユニに尋ねた。
「ごめんなさい、中身は前の日に余った肉じゃがです。それを丸めて衣をつけて揚げただけ…」
「肉、じゃが?そうだ、日本に行ったときに食べたことがある。へぇ…あ、娘のお弁当に入れてあげたいな」
「お嬢さんの、お弁当…ですか?」
ソンジュンは、そうだよというように笑みを浮かべて頷いた。
「イ課長が、お弁当を?」
「うん、いつもは僕の母が作ってくれるのだけど、たまには僕が作ってあげないと…」
「……」
ユニは、何と答えていいのかわからなかった。

―――だって、奥様がいるのに?

料理は妻がやるものだって、決められているわけではない。
苦手な人もいるだろうし、ソンジュンの妻はバリバリのキャリアウーマンかもしれない。

そんなユニの胸の内を読んだように、ソンジュンが言った。
「妻は…2年前に亡くなったんだ―――」
「え…?」
ソンジュンの言葉に驚いたユニは、思わずソンジュンの顔を見上げると、彼はどこか感傷的な微笑みを浮かべて、ユニをじっと見つめた。

ソンジュンが口を開きかけたとき、彼のスマホが鳴った。
「はぁ…呼び出しだ…きみにレシピを聞こうと思ったけど、残念だ。また教えてくれる?」
「ええ」
「じゃぁ、行くよ、引き留めて悪かったね―――あ、もしもし?」
鳴り響くスマホを耳に当てながら立ち上がり、ユニににっこりと微笑んでカフェを出て行った。

カフェのガラス越しに、見つめ合う二人と、テーブルの上に置かれた弁当箱の包みを、憎々しく見るヒョウンの姿があった。



※挿入する画像は、管理人の悪趣味により編集・加工を施しており、あくまでもイメージです。否定や侮辱ではございませんこと、ご容赦ください。実在する人物・団体とは一切関係がございません。

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