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06 2018

ともしび1

【成均館儒生たちの日々】に登場するキャラクターを、勝手に現代に置き換えた二次創作です。
原作やドラマ版から引用した部分もありますこと、ご容赦ください。


!!CAUTION!!
今回の内容は、大変ショッキングな画像と描写を含んでいますので、ご注意ください m(_ _)m


↑続きはこちらから↑



 『ユニ―――』

遠くにソンジュンの声が聞こえる。ぼんやりとした意識で、ユニは目を醒ました。

―――ここ……私、どうしてここに?

ユニの足が向かった先は、いつもの教会だった。礼拝堂に入ったことまでは覚えている。
ソンジュンに抱きしめられたのが、現実のことなのか、夢の中だったのか判断すらできないでいた。

ゆっくりと身体を起こすと、めまいと吐き気に襲われた。

―――誰が、履かせてくれたのかしら…

自分の足に靴下が履かされているのを見て、ぼんやりと記憶を辿る。

靴も履かずに家を飛び出し、気付いたら病院のベッドの上だった。
その病院からも、泥だらけのコートを羽織ってスリッパのまま抜け出した。
そして遠く離れた駅までたどり着き、電車に乗ってソウル駅を降りた。

神を裏切る行為に懺悔をするために教会を訪れた。
知らなかったとはいえ、血のつながった兄と愛を交わしたこと、兄だと知ってからも、愛することを止めることができない。
しかし、いくら懺悔をしたところで、ソンジュンを愛する気持ちは消えてなくならなかった。


―――お水……

体を起こし、ベッドから脚を下ろしてふらふらと立ち上がった。

自分の存在を消してしまいたかった。ソンジュンへの愛を断ち切るためには、自ら命を絶つ選択以外になかった。
ただ、マンションのベランダを超えて身を投げることも、高い位置にロープを下げる体力も残っていない。

―――死のうとしてるのに、お水が欲しいなんて、往生際が悪いわね…

グラスに水を注ぎ、口に含んだところで喉の奥から苦いものがこみ上げてきた。
その拍子に、手に持ったグラスが床に落ちて割れ、破片が床に散乱した。


 『触らないで……こっちにおいで』

ソンジュンの優しい声が頭の中でこだまする。
以前も同じようにグラスを割って、指を切ったことを思い出した。
突然の雷雨でずぶ濡れになって、初めてソンジュンをマンションに招いた日だ。
あれから、たった半年しか経っていない。

ユニは力なく、ずるずるとシンク伝いに崩れ落ちた。
割れたグラスの破片に指が触れると、それを手に取り、手首の薄い部分を滑らせた。
鮮やかな血が、傷口から溢れ出すのを確かめると、静かに目を閉じた。

―――阿郎(アラン)私を許さないで……

.。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。.


ソンジュンは、ヨンハの会社を出ると、全力で走った。

 『―――ユニは死ぬつもりだ!!』

ジェシンの声が頭から離れない。

―――なぜ、ユニをひとりにした!!

自分を責めながら、ソウルの街をひたすら走った。

20分ほどでマンションに着き、エレベーターで部屋の階を押した。
玄関を開けて靴のまま部屋に入り、寝室に飛び込んだが寝ているはずのユニの姿がない。

「ユニっ!!どこだ!?」

ユニの名を叫びながらリビングに向かうと、キッチンのシンクの前で血を流し、倒れているユニを発見した。




ぱっくりと割れた傷口をつたい、床の上に広がる大量の血を見て、ソンジュンは目の前のタオルでユニの手首を強く縛った。
それでも、容赦なくタオルが血で染まる。止まってくれと祈るように、タオルの上から手首を強く握った。

ソンジュンの腕に抱えられたユニは、薄っすらと目を開いて「阿郎(アラン)」と口だけを動かしたあと、再び目を閉じた。
「ユニっ!!目を開けてくれ!目を開けるんだ!!」

ソンジュンはユニを抱き寄せ、首を横に振りながら叫んだ。
「いやだめだ…絶対だめだ……ユニ…なぜ、こんなことを!?―――」






※挿入する画像は、管理人の悪趣味により編集・加工を施しており、あくまでもイメージです。否定や侮辱ではございませんこと、ご容赦ください。実在する人物・団体とは一切関係がございません。

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