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03 2018

二人の母9

【成均館儒生たちの日々】に登場するキャラクターを、勝手に現代に置き換えた二次創作です。
原作やドラマ版から引用した部分もありますこと、ご容赦ください。


「ヨリム先輩?少し、お話したいことがあります―――」
ユニのことになると、途端に自分らしさを失うソンジュンは、ヨンハに助けを求めた。
ヨンハ自身も、ソウルを不在にしていた間の情報を、少しでも知りたかった。
「―――俺のオフィスに来れるか?」
ユニはマンションの自室で寝ていると聞き、彼女が外に抜け出さないよう監視させるから、ソンジュンに出てこれるかと尋ねた。
ソンジュンは、すぐに行きますと言って電話を切った。

ヨンハは、すぐにでもマンションに向かいユニの顔を見たかったが、今は彼女を寝かせてやるのが一番だと思った。
今の時間、マンションにはコンセルジュもいる。ヨンハは、マンションの管理室に連絡を入れて、部屋の出入りを監視するように伝えた。

ソンジュンは、もう一度寝室を覗き、ユニが眠っているのを確かめると静かに扉を閉めた。
タクシーでヨンハの会社へと向かい、受付で彼への面会を求めた。
ゲストルームに案内されると、すぐにヨンハが部屋に入ってきた。

「なんだ、立ったままで…まあ座れ」
ソンジュンをソファに座るよう促すと、コーヒーを二つ用意して、斜め前の一人掛けに腰を下ろした。

ソンジュンは、仁川空港でのユンシクとの電話の内容や、ユニを教会で発見したときの彼女の様子など、ヨンハに話して聞かせた。

「―――彼女が気を失う直前に、罪を犯した、僕のことを私の兄だ、と言った気がするんです。はっきりとは聞こえなかったのですが」
「兄だって?本当に兄だと言ったのか?」
言葉に出すと余計に、二人を不安が襲う。
二人の頭に浮かんだ、とうてい信じがたい可能性を打ち消したくても、肝心の聞き出す相手がいなかった。


―――まさか?…いや、ありえない

ヨンハはソンジュンの顔にミリの面影を重ねていた。
ユンシクが初めて会った時に感じたように、ヨンハも同様に感じていたのだが、ありえないことだと打ち消した。

突然、ヨンハが急に思い出したように尋ねた。
「それで今、ユニは?……ああ、そうか。寝ているんだった」
そういうと、何かを考え込むように口を閉ざした。

部屋の中は静寂に包まれている。防音ガラスのせいで外の喧騒も聞こえない。
静寂すぎてかえって落ち着かない。

沈黙を破ったのは、ヨンハのスマホだった。
普段と変わらない音なのに、部屋が静かすぎて、一層けたたましく感じる。
「コロだ―――」
ヨンハはスマホの画面をタップして耳にあてた。





 『―――ヨリム、ユニが病院を飛び出した!今度は間違いなくソウルに向かってる!』
「ああ、まだユンシクから聞いてないんだな?心配ない。カランが見つけて、今マンションで寝かせてる」
 『なら、カランも一緒なんだな?』
「いいや、カランは俺のオフィスで、目の前にいる」
 『なに!?すぐに戻れ!!ユニは死ぬつもりだ!!』
「なんだと!?」
静まり返った中では、会話の内容は筒抜けだった。
電話口からジェシンの怒号が響くと、ソンジュンは血相を変えて、ヨンハの部屋を飛び出した。
ヨンハが振り返って見たときには、すでにソンジュンの姿はなかった。
「おい!カランっ!!―――コロ、なにがあった?」
 ツー、ツー、ツー
ヨンハがジェシンに問いかけたときには、すでに通話が切られていた。

―――一体、何なんだ!?…

「くそっ!」
二転三転する状況に、いつものヨンハらしくなく苛立ちを露わに毒づいた。
そして、ヨンハも慌ててソンジュンのあとを追った。



※挿入する画像は、管理人の悪趣味により編集・加工を施しており、あくまでもイメージです。否定や侮辱ではございませんこと、ご容赦ください。実在する人物・団体とは一切関係がございません。

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こんにちは。バブルぅです。
お越しくださりありがとうございます。
いつも、たくさんの拍手と「どうなるの~~!?」と、コメントをくださるゲスト様、心より感謝申し上げます。

さて、神業のような早さで、ユニを発見したソンジュンですが、ことの重大さを知らずユニをひとりに。
ソウルの実家に帰ったはずのジェシンが、雲がくれしていたと思ったら、ユニは死ぬつもりだと叫びます。
韓国を離れていたさすがのヨンハも、時差ボケ(?)で、いつものカンの良さを発揮できないという不運が重なり、とうとうソンジュンを悲劇が襲います。
一体彼に何が!?

―――ははは…なにをかっこつけてるんだか(;^_^A

ユニとソンジュンが異父兄妹だとストーリーを運んだ【二人の母】は今回で最終話でございます。
次回【25.ともしび】では、1話目から猟奇的?暴力的?な描写や画像を含んだ内容となっています。
このひねくれ者の管理人は落とすところまで、落としちゃうんです……

お、お待ちください!!
きっと、ご満足いただけるエンディングとなっていますので―――!!

まもなく最終章と言っておきながら、ラブモードを封印しているので、またカラユニ(ユニソン?)が足りなくなって、あちこちのブロガーさんのお部屋をはしごして、ラブ注入♪
ラストのカテゴリとしていました【旅立ち】の間に、ラブ挿入しようかな、なんて(*´艸`*)

ま~ぁ、勝手なことをほざいておりますっ!!

では、また…
バブルぅ




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