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Funny stories

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19 2018

歪み2

【成均館儒生たちの日々】に登場するキャラクターを、勝手に現代に置き換えた二次創作です。
原作やドラマ版から引用した部分もありますこと、ご容赦ください。


昼食のあと、ユンシクは祖母のいる施設に母と一緒に訪れた。
日当たりのよい広いスペースで、車いすに座り、窓の外を眺めていた祖母を見つけて近づいた。
祖母は白髪を綺麗に後ろでまとめ、若い頃は相当な美人だったことを思わせる。
しかし認知症が進み、ぼんやりと焦点の定まらない虚ろな目で遠くを見つめていた。

「こんにちは。おばあちゃん…僕だよ…おばあちゃんに会いに来たんだ」
「お母さん、ユンシクよ?お母さんに会いに来てくれたの」
「……おや、誰だって?」
「ユン、シクよ、お母さんの、孫…」
目の前で跪くユンシクを、祖母はゆっくりと見下ろして言った。
「孫……?ああ、思い出した…イヨンさんとこの双子の男の子だねぇ?……ずいぶんと大きくなって…」

―――イヨンさんって、父さんのことだよな?

父のことを、他人のように語る祖母を見て胸が痛んだ。

「お、お母さん?イヨンさんは、私の旦那様よ―――」
ミリの顔に悲しい微笑みが浮かぶ。
ユンシクは立ち上がって、母の小さな肩を抱いて労わった。

二人は夕方まで祖母の傍で過ごし、家路に着いた。

施設からの帰り道、ユンシクは大学の様子や、ジェシンやヨンハのことなどを母に語って聞かせた。
ソンジュンのことは「カラン兄」という親しい友人ができたとだけ話す。
でないと、うっかりユニの恋人なんだと言ってしまいそうだった。
そして、ソヨンという年上の恋人がいると打ち明けた。

北で生まれ、幼い頃に家族と死別し、この国に逃げてきた過去を持っているが、とても心優しく慈悲深い、芯の強い女性だと語った。
「そう…素敵な女性と出会えたのね。嬉しいわ…いつか会わせてちょうだい」
「本当?今度、彼女を連れてくるよ」
ユンシクの顔がぱっと明るくなると、ミリもにっこりと綺麗な微笑みを浮かべた。

「―――そうだ。兄(ヒョン)で思い出したんだけど、小さい頃の写真ってまだ残ってる?」
ユンシクは、ジェシンを追いかけるパン・ダウンの顔に、幼い頃一緒に遊んだ女の子の面影を感じていた。
ひょっとして写真があるのではないかと、家に帰ったら探してみようと思っていた。

「おじい様の書斎の棚にしまってあるわ。でも、なぜ急に?」
「うん。少し見たいんだ。最近知り合った女性だけど、どこかで会ったような気がして」
「家に戻ったら、出してくるわ」
「いいよ…少し見たいだけだから、書斎で見るよ」

.。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。.


「思ってたより、遅くなっちゃった…」

会社を出たユニは、腕時計を見ながら足早に駅に向かっていた。

この日の来客は一番の得意先だったため、きちんとしたパンツスーツに、ヒールの低いパンプスという装いだ。
その上には、ファーをあしらった柔らかなフラノのコートを羽織っている。
この冬、思い切って買ったというだけあって、ユニによく似合っていた。




母の実家のある町へ向かう電車は何本もない。
少し走れば間に合いそうだと、さらに足を速めた。


―――家に着くのは8時過ぎね…夕ご飯、残しておいてくれるかしら?

ソウル駅で切符を購入し、プラットホームで列車を待ちながら、バッグからスマホを取り出した。
列車に乗る前に連絡をするようにと、ユンシクに言われていたのを思い出したからだ。

「また、やっちゃったわ…」

バッテリーが無いことを示すスマホの画面を見ながら、ユニはがっくりと肩を落とした。
公衆電話はどこかと、辺りを見回しているうちに、列車がホームに入ってきた。
帰るだけだからと諦めて、列車に乗り込んだ。

.。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。.


母とユンシクが、家に戻るとすぐに夕飯の準備を始めた。
壁の時計が、6時過ぎを示している。

「電車に乗る前に、連絡するように言っておいたのだけど…まだ終わらないのかな?」
「ユニの分も作っておくわ。澄ませたって言われても、明日また食べればいいんだし」
「そうだね…ユニのことだから、遅くなっても食べずに帰ってくるよ、きっと」
「間違いないわ…ふふふ」


※挿入する画像は、管理人の悪趣味により編集・加工を施しており、あくまでもイメージです。否定や侮辱ではございませんこと、ご容赦ください。実在する人物・団体とは一切関係がございません。

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