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Funny stories

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02 2018

ソンジュンの恋人5

【成均館儒生たちの日々】に登場するキャラクターを、勝手に現代に置き換えた二次創作です。
原作やドラマ版から引用した部分もありますこと、ご容赦ください。


「ただいま―――」

ソンジュンが、ビールと焼酎の入った袋を両手に下げて帰ってきた。
リビングはシーンと静まりかえり、異様な空気が漂う。
誰もソンジュンが戻ったことに、気が付いた様子がなかった。

ソファでヨンハがユニの肩を抱き、テレビの画面を指さしている。
ユニをはさむように、ジェシンが寝ころび、日本から持ち込んだバイクの雑誌に見入っていた。

「―――歯を立てちゃだめだ。傷つけないように優しく…ユニ、見てみろ?ああやって舌を上手に使って刺激するんだ…」

ヨンハがいやらしい笑みを浮かべながら、唖然とした表情のユニに語りかけている。

―――歯を立てる?舌を上手に!?

ソンジュンは、言葉の響きに、どことなく卑猥さを感じて眉をしかめた。

「―――俺は、アレが一番好きだ…嫌いなやつはいない……なあ?コロ。お前もそうだって教えてやれ」
「……オッパもなの!?」
「ん?……なっ!?俺に振るな!!」
ジェシンが画面を見て驚き、手にしていた雑誌をヨンハに投げつけた。

ソンジュンが近づくと、ヨンハらが見ていた画面を見て、その場で凍り付いた。
けたけたと声を上げて笑うヨンハが、ソンジュンに気が付いて言った。
「おう!おかえり…遅かったな、カラン…」
「せ…先輩?一体なにを!?」
「なにをって、見たらわかるだろう?ヨリム教授による、愛のセミナーだ…日本で手に入れたばかりの、最新のもの…隠して持ってくるのが大変だったんだぞ…ユンシクのバッグに紛れ込ませた。あいつが一番怪しまれないからな…」
60インチの大型画面に映し出された映像は、音声は消されてあるものの、男女のそれとわかるアダルト映像だ。
しかも直立した男の前で女が跪き、勇ましく屹立した男のものを口に含んで、前後に揺れている場面だった。

「先輩っ!?」
ソンジュンが大きな声で叫び、険しい表情でヨンハを睨む。
「カラン、そんなに怒るな。お前も、好き……」
「せっ、先輩っ!?」
ソンジュンは、ひときわ大きな声を張り上げた。
「お前も俺の生徒だろ?それも一番優秀な男だ…あっはっはっ―――」

.。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。.


真夜中をずいぶん過ぎた頃、キッチンの方からカチャカチャと食器を洗う音だけが部屋に響く。
ジェシンもヨンハも、好きなだけ飲んで騒ぎ、旅の疲れもあるのだろう、広いソファを占領して熟睡していた。

ソンジュンは、さっきのアダルト映像のことが引っかかって、憂鬱そうな顔を浮かべたままだ。

―――まだ怒ってるだろうな…あんなの見せられたんだから…

気のせいか、淡々と後片付けをするユニの後ろ姿から、冷ややかな空気が漂う。ソンジュンに近づかないで、とでも言っているようだ。

ソンジュンはテーブルの上のグラスを持って運び、ユニの横顔に声を掛けた。
「手伝うよ…」
「…平気よ。もう終わるわ」
ユニはソンジュンをちらっとだけ見て、黙々と手を動かす。
「美味しかったね…越前ガニ」
「…ええ、そうね」
再び沈黙がおとずれると、ふうっと、ユニが大きく息を吐いた。
ユニはあくびを堪えただけなのだが、ソンジュンには大きなため息に聞こえた。
ソンジュンの不安をよそに、単に眠気がユニを襲い、生返事になっただけだった。

ソンジュンはくるりと体を回転させると、シンクを背に腕を組んで軽く腰を乗せた。
彼の脳裏には、ユニの呆れた顔が貼り付いたままだった。
やがて水の音が止み、微妙な静けさが部屋を包んだ。




「まだ、気にしてる?」
「え…?」
何のことかと首をかしげるユニに、ソンジュンは彼女の視線を避けながら言った。
「…さっきの……ほら、ヨリム先輩に見せられたDVD……男がみんな望んでるなんて限らないから……」

―――まだ気にしてたのね……

「さぁ、どうかしら?」
ユニはわざと冷たく言うと、ソンジュンは大きなため息をはきながら、がっくりとうなだれた。
そんなソンジュンの姿に、ユニは必死で笑いをこらえながら、彼の長い脚の間に体を滑り込ませた。
ソンジュンの頬に手を伸ばし、顔を両手ではさんでくすくすと笑い出す。
「前に言わなかったかしら?……私はとても好奇心が旺盛なのよって―――」
爪先立ちして背を伸ばし、彼の唇にさっと重ねた。
「―――どんなことでも……試してみなきゃ、いいか悪いかなんて、わからないわ……そうでしょ?」

ユニの大胆な発言に、ソンジュンは目を丸くした。
ソンジュンの驚いた表情に、とんでもないことを口走ったと思ったユニは、慌てて脚の間から逃げ出そうとするのを、彼の腕に捕まり、抱き寄せられた。

「どうしてきみは、そんな罪なことを言うんだ…?」
ユニの耳元でささやくとゆっくりと体を離し、ユニの肩越しに、リビングでぐっすりと眠るジェシンとヨンハを見ながら、もう一度彼女の腰を抱き寄せた。
ユニの唇に近づき、かさなる前につぶやいた。
「長い夜を何もしないで過ごせって?…せめてキスぐらいは許してもらわないと―――」


※挿入する画像は、管理人の悪趣味により編集・加工を施しており、あくまでもイメージです。否定や侮辱ではございませんこと、ご容赦ください。実在する人物・団体とは一切関係がございません。

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