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15 2018

二度目のクリスマス8

【成均館儒生たちの日々】に登場するキャラクターを、勝手に現代に置き換えた二次創作です。
原作やドラマ版から引用した部分もありますこと、ご容赦ください。


「メリークリスマス、ユニ…きみにプレゼントがあるんだ」
「私もよ―――」
ユニが立ち上がると、ソンジュンも玄関に隠しておいたプレゼントを持って、リビングに戻ってきた。

「どこに隠してたの?」
「内緒……ヨリム先輩がくれたプレゼントを先に見る?」
さっき、ヨンハから別れ際に渡された紙袋が気になる。
ユニがうんと頷くと、ソンジュンは楽しそうな笑みを浮かべながら、紙袋の中から丁寧にラッピングされた箱を取り出し、リボンを解いた。
一目で高価だとわかる箱の中には、女性用の下着が入っていた。
繊細なリバーレースを切り替えた、薄いシフォン地のベビードールと、同じレースを使ったおそろいのショーツだ。
どこもかしこも透けていて、下着の機能を果たしていない。
ユニは、ヨンハからへウォンへのプレゼントに間違いないと思った。

「すごいわ―――」

ソンジュンを前にして、ユニは自分の体にあてがって見せると、彼は目を丸くして驚き、ごくりと喉を鳴らした。

「きみが…これを着けるの?」
「え!?まさか……だって……これ、どこも隠せないわ……」
艶めかしいデザインに、ユニは無理よと頬を赤く染めると、ソンジュンも、顔を赤くしながら会話を逸らす。
「ゴホっ……きみがくれたプレゼント、開けてもいい?」
「ええ…」
ユニはぎこちなく微笑んで頷いた。

ユニからのプレゼントは、銀のブックマーカーだ。
箱から取り出して、うれしそうに眺めるソンジュンに、ユニが言った。
「…あなたが、いつも読みかけのページの端を折っちゃうから…」
「はははっ、嬉しいよ。これならいつも持っていられる―――」

ソンジュンからのプレゼントは、ユニが欲しがっていた絶版の洋書で、古書店にも置いてなかった。
シンプルにラッピングされた本はしかも新品だ。

「これ…どうしたの?」
目を大きく見開き、きらきらと輝かせながら尋ねるユニに、ソンジュンは満足そうな笑みを浮かべて答えた。
「先週、父がヨーロッパへ訪問した際に、買ってきてもらったんだ。間に合ってよかったよ……それから、これ…」
擦り切れた布製の小さな巾着と、手のひらのサイズで半分に折りたたまれた古紙を差し出して見せる。
「なあに?」
ユニは、興味深々の表情で尋ねた。

「これは―――」

ソンジュンは、巾着の中身を手のひらに取り出して話し始めた。
全羅南道の鳩林伝統村の近くにイ家が所有する別荘があり、純祖の時代よりもっと古くから、代々朝鮮時代の高官だったという先祖が書院として使っていたという。
ソンジュンの祖父が生前、晩年を過ごした家屋には、蔵があり、当時の書籍や巻物、絵画や工芸品など、文化財に匹敵するような物が保管されていて、祖父が亡くなる前、ソンジュンが祖父を見舞った際に貰ったものだと語った。
色褪せた古い巾着には一対の銀の指輪、女性ものだったと思しき文箱の中に、半分に畳まれた古紙が4枚。そのうち「愛」と書かれたものだけが、はっきりと読み取れた。



「祖父は、先祖が恋人か、妻に贈ったものじゃないかって。紙に書かれたものはラブレターかな?指輪も……今と変わらないんだね。真っ黒だったけど、磨いたら、ほら…」
ソンジュンがユニの目の前に指輪をかざして見せる。傷はあるものの、銀色に光っていた。
「愛…してるって伝えたかったのかしら?」
「たぶん…」
ソンジュンは小さい方を手に取り、ユニの手を引き寄せると薬指に通し、大きい方の指輪を自分の指に通した。
まるで、ふたりに誂えたかのようにサイズがぴったりだ。

「……これを…私に?」
ソンジュンが、そうだと頷く。
「これからも、きみと一緒にいられるといいな、と思って……」
「……」
何も答えないユニを、ソンジュンは不安そうに尋ねた。
「ユニ…?」
「…嬉しくて……ただ、嬉しくて―――」

どちらからともなく、互いの唇を求めた。
ユニの唇から離れたソンジュンが、彼女の耳元でささやいた。
「約束がまだ残ってる……部屋で待ってて、シャワー浴びてくるから…眠っちゃだめだよ」
「ん…」
ソンジュンは約束だとでもいうように、ユニの瞼に唇を寄せた。

ひとりリビングに残されたユニは、ヨンハからのプレゼントに視線を向けると、頬を赤らめながら、口元に悪戯っぽい笑みが浮かんだ。


※挿入する画像は、管理人の悪趣味により編集・加工を施しており、あくまでもイメージです。否定や侮辱ではございませんこと、ご容赦ください。実在する人物・団体とは一切関係がございません。

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こんにちは。バブルぅです。
お越しくださり感謝申し上げます。
そしてたくさんの拍手や、楽しいメッセージをくださる皆様、いつも本当にありがとうございます。

一旦はお預けをくらったソンジュンですが、そこは、せっかくのクリスマス…
ちゃんとプレゼントを届けてあげないと…

「愛」の栞と、銀の指輪はドラマから。
最後のユニの描写は、原作のワンシーンからヒントをいただいています。
ソンジュンが、按覈御史(アネクオサ)として、派遣先の霊光(ヨングァン)から帰り、翼廊洞の内棟でユニに迫った場面ですね…(*´艸`*)
【動かないでここにいるんだよ。よそに行ったらただじゃおかないから】ってソンジュンのセリフに、ドキドキ…
結局は、不完全燃焼となった夜でしたが―――
読みながら
え”――――!!って叫びそうになりましたけど(笑)

さて。
次回は、(性懲りもなく)限定公開記事とさせていただきました。
前・後編に分けて、更新を予定しています。
「二度目のクリスマス」の最終話となります。
前回同様、スルーしていただいても、ストーリーに影響はございません。

1/18(木)18:59 前編は通常公開、同日19:30後編を限定公開にて。

***決して満員電車の中で、限定公開記事をお読みにならないよう、ご注意ください。
猥雑な画像を挿入してございます。
前回「焦ったわ~」とメッセージをお送りくださいました、d******様?
ご注意くださいね♪

皆さまのお越しをお待ち申し上げます。

バブルぅ
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