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Funny stories

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12 2018

二度目のクリスマス7

【成均館儒生たちの日々】に登場するキャラクターを、勝手に現代に置き換えた二次創作です。
原作やドラマ版から引用した部分もありますこと、ご容赦ください。



ジェシンとダウンを見送ったあと、次の店に一人で行くと言うヨンハに、ソンジュンとユニも付き合って、トックの迎えを待っていた。

「ヨリム兄(オッパ)?」
「なんだ、ユニ?」
「せっかくのクリスマスに、本当に可哀想ね……しかたがないから私たちが一緒にいてあげる…ね?」
いいでしょ、とでも言うように、ユニがソンジュンを見上げた。
「え!?」
三人で一緒に過ごすと言うユニに、ソンジュンの顔に動揺の色が浮かぶ。
「うぅ…お前まで……帰れ、帰れ!!これ以上当てられるのは御免だ!!」
ちょうどそこへ、迎えの車が来た。
くるっと背を向けて、車に乗り込もうとするヨンハの顔に、悪戯っぽい笑みが浮かぶ。
「そうだ…忘れてた。お前たちにプレゼントがあったんだ…」
「え?」「え…?」

―――プレゼント!?…今?

ユニが不思議そうな顔で、ヨンハをのぞき込む。
ヨンハは車の中から紙袋を取り出すと、ソンジュンの手に渡しながら耳元で囁いた。
「メリークリスマス、カラン……楽しい夜を過ごせ」
「え?」
ヨンハは意味深な言葉を残し、ソンジュンに目くばせをしながら車に乗り込むと、夜の街に消えて行った。

呆気にとられた二人は、ソンジュンの手にぶら下がった紙袋を間に、顔を見合わせて吹き出した。

「帰ろう…」
「うん」

.。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。.


やっと二人きりになれたというのに、渋滞のせいで一向に進まないタクシーの中で、ユニはソンジュンにもたれて寝てしまった。
今さら、酔いが回ってきたようだ。
見なれた景色がソンジュンの目に入り、もうすぐでマンションだと気が付く。
「ユニ…?もうすぐ着くよ…」
「……」

ソンジュンの優しい声に反応するように、瞼を閉じたまま心地よさそうな寝息だけが返ってきた。
夢でも見ているのだろう。ソンジュンは無邪気なユニの寝顔を見ながら、沸々と湧き上がる欲情を、醒ますことになるかもしれないと苦笑いを浮かべた。

―――ヨリム先輩…あなたって人はどこまで…

「着きましたよ」
タクシーの運転手が、目的地に着いたことを告げると、ソンジュンは料金を支払い車を降りた。




おぼつかない足取りのユニを半ば抱え上げ、デジタルキーのロックを解除して部屋に入ると、そのまま寝室のベッドにユニを寝かせた。
ぐっすりと眠るユニの寝顔は、小さな頃に読んだ絵本のプリンセスを思わせる。

「ユニ……」

ソンジュンは淡い期待に胸をふくらませ、名を呼びながらそっと唇を重ねた。
ヨンハにかけられた魔法は、ソンジュンのキスでも解けなかった。

―――メリークリスマス…ユニ

ソンジュンはユニを起さないように、そっと寝室を出ると、リビングのソファに横たわって目を閉じた。

.。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。.


ふと目を覚ましたユニが、辺りを見わたす。フットライトの穏やかな明かりで、ぼんやりと浮かぶ寝室の光景に、慌てて身を起こした。

―――彼がいない…私、どうしたの!?

一緒に過ごそうと言われたのに、タクシーに乗った途端、突然の睡魔に襲われてうっかりと寝てしまった。

ユニはベッドから滑り降り、寝室を出てリビングをのぞいて見ると、暖房が効いていないのか、寒々とした広い空間は薄暗く、部屋の隅のスタンドライトだけが点いていた。
ソファに横たわり、腕を組んで寝ているソンジュンの姿を捉えると、ユニは慌てて毛布を持ってきて、彼を起こさないようにそっと包み込んだ。

物音で目を覚ましたソンジュンは、部屋が暖められ自分に毛布が掛けられているのに気が付いた。
バスルームの方から聞こえる小さな物音に、微笑みを浮かべて再び目を閉じた。

しばらくしてユニがリビングに戻ってくると、風呂上りの香りが、ほんのりと部屋を漂う。
ユニはソンジュンのそばに跪いて、耳元で囁いた。
「ソンジュンさん…」
くすぐったいのを必死にこらえ、寝たふりをするソンジュンの唇に、ユニの柔らかな唇が重なった。
ソンジュンの腕がゆっくりと持ち上がり、ユニの背中に回る。
ユニを抱いてくるりと体を反転させると、彼女の上に覆いかぶさるように体を重ね、唇を通して互いの熱を分け合った。

ソンジュンの唇から解放されたユニは、切ない吐息を漏らす。
「起してくれたらよかったのに…」
「夢の中にいるプリンセスは襲えないよ」
「ごめんなさい…寒かったでしょう?」
「平気。今のキスで充分暖められた―――」


※挿入する画像は、管理人の悪趣味により編集・加工を施しており、あくまでもイメージです。否定や侮辱ではございませんこと、ご容赦ください。実在する人物・団体とは一切関係がございません。

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