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03 2018

二度目のクリスマス4

【成均館儒生たちの日々】に登場するキャラクターを、勝手に現代に置き換えた二次創作です。
原作やドラマ版から引用した部分もありますこと、ご容赦ください。



クリスマス・イブの夕方。
ヨンハたちとディナーの約束をしていたユニは、慎ましいドレスで装い、ソンジュンの迎えを待っていた。


 『明日、マンションまで迎えに行くよ。スンドリがホテルまで送ってくれるって…』

昨夜、ソンジュンがユニに電話で伝えてきた。
嬉しいけれど、ディナーの前に寄りたいところがあるから、直接ホテルに向かうというユニに、どこだと尋ねるソンジュン。
市内の小さなキリスト教会だと告げると、僕も一緒に行くと言って聞かなかった。

.。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。.


マンションの地下駐車場で車を降りようとするソンジュンに、スンドリがブーケと紙袋を差し出した。

「お花はユニお嬢さんへ…こっちの紙袋は坊っちゃんの分…一日早いですが、お二人へのプレセントです」
「え?ありがとう、うれしいよ……スンドリ、すまない。きみへの贈り物は家にあるんだ。明日でもいいかな?」

―――明日って、坊っちゃん…さては、今夜は帰らないつもりだな

スンドリは、茶化したいのを我慢して言った。
「本当ですか!?明日楽しみにしてますよ……私からのプレゼントは、きっと坊っちゃんの役に立ちますから―――」
少し待って欲しいと言うソンジュンに、「ごゆっくり」とスンドリが送りだした。


ユニの部屋の前で、ブーケを背にしてインターホンを押す。すぐにガチャっと扉が開いてユニが顔を見せた。

「すぐに行くわ―――」
少し待ってと言いながら、奥に入ろうとするユニに、ソンジュンが尋ねた。
「少しだけ、中に入ってもいい?」
「え?ええ、どうぞ」

ソンジュンは、背中に隠していたブーケをユニの目の前に差し出し、目を丸くして驚いている彼女に言った。
「…これ、スンドリから。きみにって……」
「え!?」
ピンクのバラを基調とした小ぶりのブーケに「素敵」と言いながら、顔がほころぶのを見て、ソンジュンの目にも微笑みが浮かんだ。

「ちょっと待ってて」
そう言い残し、リビングを離れたユニは、手に小さな包みを持って戻ってきた。
「……スンドリさんへのプレゼントよ」
「へぇ…なんだろう?聞いてもいい?」
ユニは、ガールズグループのフィギュアだと言った。スンドリがファンだからだと。
「いつ聞いたの?はははっ、きっと喜ぶよ…後で直接、彼に渡してあげて」
ユニは、にっこりと微笑みながら頷くと、ソンジュンへのプレゼントだと言う紙袋に視線を移して尋ねた。
「あなたへの贈り物は何だったの?」
「これ?まだ見てないけど、一緒に持って行けって―――」
ラッピングを解いてみると、淡いグレーのスウェットの上下だった。

「……シンプルで素敵だけど…流行ってるのかしら?」
どう見ても部屋着としか思えない、飾り気のないデザインだ。
「うん……」

―――いつでも、泊れるようにって事だろう…

ソンジュンの脳裏に、スンドリの得意げな顔を描き、苦笑いを浮かべた。

.。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。.


二人を乗せた車が、ソウル郊外の教会にやってくると、スンドリを車に待たせて礼拝堂に入った。
市内のいたるところにある教会と違い、慌ただしさのない静かな教会だ。
ユニは熱心なクリスチャンではなかったが、ストーカーに追われていたときに駆け込んだのがこの教会だった。
ソンジュンに、ストーカーのことは話していない。
ユニは、心が折れそうなときや、喜びを感じたときに、この礼拝堂を訪れるのだと、ソンジュンに語った。

冬のソウルは、日が暮れるのが早い。
二人が教会を出たときには、辺りはすっかり暗くなっていた。遠くに華やかな街の明かりが見える。
車が中心部に差し掛かると、予想通りの渋滞だった。

「まだ早いけど、少し歩こうか?」
「ええ、そうね…」
ソンジュンとユニは、車を降りて、レストランのあるホテルまで歩くことにした。

「ユニ……今夜は―――」

賑やかな街中を歩きながら、ソンジュンはユニに今夜は一緒に過ごしたいという。
ユニは返事の代わりに、つないでいた手をぎゅっと握り直してソンジュンの腕に寄りかかった。

去年のクリスマスは、傷心で埋め尽くされ、街の景色が痛んだ心に拍車をかけた。
あれから一年経って、好きな人と手をつないで歩いているなんて、想像すらしなかった。
行き交う人々も、華やかなイルミネーションも、ユニを祝福しているように思えて仕方がない。
ユニは、夢を見ているような目でソンジュンを見上げると、彼は優しく微笑んでユニの耳元で囁いた。

「そんな顔されたら、キスしたくてたまらない…」

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待ち合わせの時間よりも早くホテルに着いた二人は、ロビーフロアのソファに並んで腰を下ろし、ヨンハたちが来るのを待っていた。
しばらくして、不機嫌そうな顔のヨンハと、横目で見ながら笑いをこらえているジェシン、それに複雑な表情のダウンがやってきた。
ヨンハの様子がいつもと違うのを見て、ユニは不思議そうに尋ねた。
「どうしたの?ヨリム兄(オッパ)…」




「……別に!気にするな……」
やたらと攻撃的な言い方に、ユニとソンジュンは顔を見合わせる。
「放っておいてやってくれ……さっきまで帰るって言ってたんだ。この男は…」
ジェシンが意地悪い笑みを浮かべながら言った。
「ヨリム先輩…?何か嫌なことでも?」
ソンジュンが尋ねると、ヨンハは今にも泣きだしそうな表情を浮かべて、唇を震わせるだけで、言葉を発することができない様子だ。
初めて見るヨンハの姿に、ユニが眉を寄せた。
見かねたジェシンが、ヨンハの代わりに笑いながら答えた。
「くっくっく……昨日、突然…女に振られたんだ…」
「えぇ!!」「えっ!?」


※挿入する画像は、管理人の悪趣味により編集・加工を施しており、あくまでもイメージです。否定や侮辱ではございませんこと、ご容赦ください。実在する人物・団体とは一切関係がございません。

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