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16 2017

さらわれたユニ2

【成均館儒生たちの日々】に登場するキャラクターを、勝手に現代に置き換えた二次創作です。
原作やドラマ版から引用した部分もありますこと、ご容赦ください。



「ほら、あそこにいるわ。帽子をかぶってる人…」

友人が示した道路向こうに、黒いブルゾンとキャップを目深に被った男が、車の後部がスモークで覆われた白いセダンの横に立っていた。
「ごめんなさい、ここでいいわ」
「大丈夫、ユニ?…気を落とさないでね」
「ええ、ありがとう」
心配そうな表情の友人に礼を言って別れると、ユニは男の傍に駆け寄った。

「あなたが…キム・ユニさん?」
「ええ、そうです…弟に何が?」
ユニの知らない男だった。
「詳しいことは車の中で話しますから、とりあえず車に乗ってください!!急いで!!」
「は、はい」
男が車のドアを開けると、半ば強引にユニの背中を押すように後部座席に座らせた。
ユニが胸騒ぎを覚えると同時に、中にいたもう一人の男がユニの首に腕を回すと、大きな手のひらでユニの口を封じ、後から乗り込んだ男がユニの腕を掴んで押え込んだ。

ユニ


背後から抱え込まれて身体を押さえられたユニは、あっという間に粘着テープで口をふさがれ、頭から黒い布を被せられると、目の前が真っ暗になった。
車が発進する気配に、ただならぬ恐怖がユニを襲う。

―――誰か、助けて!!

激しくもがこうとしても、強靭な男二人の力には到底敵わなかった。

「早く打て!」
低い男の声が聞こえる。
コートも羽織らずに慌てて出てきたユニは、セーターの袖を捲し上げられて、腕に針で刺されたような痛みを感じた。

男たちに睡眠導入剤を打たれたユニは、すぐに意識が遠のいていく。
薄れゆく意識の中で、ソンジュンの笑顔がユニの脳裏をかすめた。

―――ソンジュンさん…


一方、ウギュの動きを警戒していたヨンハだったが、トックからの連絡を受けたときは一足遅く、すでにユニは連れ去られた後だった。
ヨンハは、金はいくらかかってもいいから、ユニの行方を探すように命じた。

.。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。.


自室のソファに座るソヨンは、退屈だと言わんばかりの表情でお茶を飲んでいた。

ユニが車に乗せられて連れ去られた同じ頃、ソヨンの自宅マンションにウギュがいた。
何かを待っているかのように、部屋の窓際に立ち、外の景色をじっと眺めている。
部屋の隅には、ウギュの側近が直立不動で息を殺していた。

ここ最近、ウギュは頻繁にソヨンのマンションを訪れていた。
裏で何かしら悪事を企てている時に限って、ソヨンのマンションを使う。
見知らぬ男たちが、わがもの顔で出入りするのにはうんざりしていた。

この部屋にユンシクがやってくることはなかったが、他に好きな男ができたことで、権力や、金をちらつかせて服従しようとするウギュの存在は、ソヨンにとって疎ましいだけだった。

しばらくして側近の携帯電話が着信を告げると、ウギュは肩越しに振り返って様子を窺った。
淡々とした短い会話のあと、通話を切った側近がウギュに言った。
「旦那様、例の者を拘束したそうです」
「そうか、よくやった……予定より早かったな」
ウギュは腕時計を見ながら言った。
「はい」
「……党の委員会は4時だったな?…あと、2時間か…」
「はい…」

それから20分もしないうちに、玄関の扉が開く音がして、バタバタと騒々しい気配がした。
二人の男と、若い女性がリビングに入ってきた。
女性は意識が無いのか、片方の男にぐったりともたれかかっている。
もう一人の男は、ビデオカメラが取り付けられた三脚と、ノートパソコンを両手に抱えていた。
「尾行はされていないか?」
「はい、指示通りのルートを回りました…」
側近がビデオカメラを手にした男と言葉を交わすと、一番大きな部屋に3人を連れて入った。

突然の出来事に驚くソヨン。彼女が覗き込もうとするのを遮るように、ウギュが背後から両肩を掴んで押さえた。

―――見るなっていうことね…先生の悪戯がまた始まったわ……

ウギュの手が離れ、男たちのいる部屋に入って行った。
いつもなら知らぬ顔を貫くソヨンだったが、なぜか胸騒ぎを覚え、ウギュらのいる部屋に足を潜めて近づいた。
ふと、何かにつまずき床を見ると、男が落として行ったのだろう、女物のセカンドバックが落ちていた。
バッグの口が開き、学生証のようなケースが飛び出している。
学生証の写真の面影がユンシクと重なり、こっそり抜いて後ろ手に隠し、リビングを出て行った。

―――梨花女子大学校…キム、ユニ!?

ソヨンは、さっき部屋に連れ込まれた若い女性の正体が、キム・ユンシクの双子の姉だということに気が付いた。

―――先生はいったい何を…

リビングに戻り、学生証をバッグに入れると、部屋の扉に耳を押し付けて中の様子を窺った。



※挿入する画像は、管理人の悪趣味により編集・加工を施しており、あくまでもイメージです。否定や侮辱ではございませんこと、ご容赦ください。実在する人物・団体とは一切関係がございません。

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3 Comments

aunt Bubble  

拍手コメントくださいましたやすべぇ様

こんにちは。バブルぅです。
拍手&コメントくださりありがとうございます。
お越しいただいたのですね!!感謝申し上げます♪

2017/11/17 (Fri) 00:28 | EDIT | REPLY |   

aunt Bubble  

拍手コメントくださいましたdino様

こんにちは。バブルぅです。
拍手&コメントくださりありがとうございます。
>あわわ…
(゚_゚;))((;゚_゚)オロオロ. オロオロ
(*´艸`*)

2017/11/17 (Fri) 00:30 | EDIT | REPLY |   

aunt Bubble  

秘密の拍手コメントをくださいました***様

こんにちは。バブルぅです。
拍手&コメントくださり、ありがとうございます。
(*´艸`*)ププっ!こんな展開を妄想しがちな、昭和生まれ(笑)
では…バブルぅ

2017/11/17 (Fri) 00:35 | EDIT | REPLY |   

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