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Funny stories

成均館スキャンダルのソンジュンとユニに夢中のバブル世代。恐れ多くも、現代のソウルを舞台に二次創作にチャレンジ中!

26 2020

はじめまして

皆さま、初めまして。バブルぅと申します。
お越しいただき、心より感謝いたします。


遅ればせながら、マイ韓流ブーム。

一昨年のお盆休みに垣間見たドラマ【太陽を抱く月】
世子役のジングくんとヨヌ役のユジュンちゃんの演技に完全にノックアウト。
朝鮮時代の王宮の鮮やかな色使いに、目を奪われました。

その後はお決まりのコース……
24 2018
【成均館儒生たちの日々】に登場するキャラクターを、勝手に現代に置き換えた二次創作です。
原作やドラマ版から引用した部分もありますこと、ご容赦ください。


クリスマス・イブの夜、ソンジュンはグランドホテルに設置された、大きなクリスマスツリーの傍でヨンハを待っていた。

「ユニが帰って来られないんだって?だったら、俺に付き合え―――」と、せっかくのクリスマスを一人で過ごすのなら、とヨンハに誘われたのだった。

.。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。.


ソンジュンは大学院の修士課程を修了し、外交部に勤務してから間もなく2年目を迎えようとしていた。
ユニがベトナムに行ってからここ数年というもの、彼女とクリスマスを一緒に過ごすことができないでいた。
しかし、この年末にはようやく帰国がかないそうだと、待ちわびていたのだったが、直前になって飛行機のチケットが取れないと、ユニから知らせが入った。

 『―――ごめんなさい、アラン』
「いいんだ、僕は気にしなくていい…クリスマスや新年を祝うことは無理でも、ソルラル(旧正月)には帰って来られるんだろう?」
 『…それが、その……』
「ユニ?」
ソンジュンのノートパソコンに映し出されるユニの顔に暗い影が宿る。
韓国と同様に、ベトナムのテト(旧正月)と重なり、様々な催しや祭りに子供たちと参加するのだと言う。

 『もっと早くに予約しなかった私が悪いの…』
ユニのいう通りだ。前もってチケットの予約はできるのに、ギリギリになるまで手配をしなかったせいだ。
旧正月にも帰国しないというユニの言葉に、ソンジュンはショックを隠せなかった。

「最初から帰れないって言ってくれた方が良かった…」
子供たちの為に身を尽くしているのは、充分承知している。
承知しているつもりなのに、思わずソンジュンが放った言葉だ。
酷な言い方だとわかっていても、恨み言の一つでも吐き出してしまいたかった。

ソンジュンらしからぬ大人げない言い方に、ユニの胸が締め付けられる。
 『アラン―――』
言い訳の一つでも聞きたいと思うのに、ユニの口から出たのは「ごめんなさい」の一言だけだった。
「もう休もう…じゃあ…」
と一方的に通話を切ったのが1週間も前のことだ。それ以来すれ違う日が続き、ユニとの会話が途絶えたままクリスマスを迎えた。

 【メリークリスマス、ユニ】

この日、ソンジュンは、ユニにメッセージを送って家を出た。

.。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。.


ヨンハと約束をした時間にはまだ間があるが、華やかに飾られたツリーを見上げながら、最後に会話したユニの悲しげな顏を思い浮かべていた。
上を向いていたソンジュンは、コートの袖口を何かが引っ張るような違和感を覚えて視線を下ろす。
すると、いつの間にそこにいたのか、4、5歳くらいの小さな男の子がソンジュンを見上げていた。
あたたかそうな真っ赤なコートに包まれ、小さなニット帽から人懐っこい笑顔がのぞく。
「ねぇ?何がそんなに悲しいの?」
男の子が心配そうに尋ねると、ソンジュンはその場にしゃがんでにっこりと微笑んだ。
「坊やの目には、そう見えたのかな?」
ソンジュンの優しい笑顔に、男の子ははにかみを浮かべて頷いた。
ふとソンジュンは、辺りを見渡しながら尋ねた。
「ねえ、坊やのお父さんとお母さんはどこにいるの?」
こんな小さな子供が、寒空の下に一人きりでいるのはおかしい。家族でホテルに訪れたのだろうか、はぐれた様子でもなさそうだ。
男の子はソンジュンの顔をじっと見つめながら言った。
「今ね、お父さんが、お母さんを探してるんだ」
「ん?お母さんが迷子なんだ…じゃあ、坊やはひとりじゃないんだね?」
「そうだよ、お父さんが一緒だから」

―――待ち合わせでもしてるのかな…
 ―――良かった…近くにお父さんがいるんだ

ソンジュンはほっと安堵の表情を浮かべると、男の子の頭を撫でながら言った。
「そうか…早くお母さんに会えるといいね」
「うん。大丈夫、もうすぐお母さんが来るよ……だからもう寂しくないからね、―――」
「え?今、なんて?」
ソンジュンは、男の子が「お父さん」と言ったような気がして聞き返した。
男の子は、にっこりと微笑みながら、明るく照らされたホテルの入口とは反対側を指さして言った。
「ほら、お母さんが来たー――」
「え?」
ソンジュンは男の子が指さしたほうに視線を向けるが、ホテルの照明が反射してよく見えない。
「よく見えないな―――ねぇ、坊…!?」
ソンジュンが振り向いた先には誰もいなかった。
ほんの数秒、男の子から目を離した隙に、煙のように姿を消してしまったのだ。

―――!?

狐につままれたような気分だ。
ソンジュンは、自分の手のひらをじっと見つめる。

―――幻?いや、確かにあの子の頭を撫でたんだ…

ありえない状況を打ち消すように、忽然と消えた男の子の姿を探した。




―――まさか、こんなところに隠れているわけは…

男の子が隠れているようにと願いながら、ツリーの下を覗きこむ。
ソンジュンの耳に、コツ、コツ、と足音が聞こえ、女性もののブーツが視界に入り込んだ。
そして、顔を上げる前に、聞きなれた笑い声が耳に届いた。

「何を探してるの?……阿郎(アラン)」

―――!!

「ユニっ!?」
次の瞬間、ソンジュンの視界から消えたユニは、彼の胸に飛び込んでいた。

「ただいま、アラン…」
「どうしてここに…?僕は夢でも見てるのか?」
「夢かもしれない、ううん、夢でもいいの…とても会いたかったわ、アラン、とてもよ…」
ユニはソンジュンの腕に包まれたまま顏を上げる。潤んだユニの瞳から今にも涙がこぼれそうだ。
涙が頬をつたう前に、ユニの震える唇はソンジュンの唇で塞がれ、温かさをわかちあった。

顔を離したソンジュンは、ユニの顔を覗き込んで尋ねた。
「もう一度、顏を見せて?」
「うふふ…」
大きな目を涙で濡らし、頬も鼻も真っ赤に染めてはいるが、愛するユニに間違いはない。
「本物のユニだ!!きみに間違いない…一足早いプレゼント?」
「そうよ、サンタクロースが、チケットをくれたの。シンガポール経由で帰ってきたから、とても時間がかかったわ」
「ヨリムサンタがチケットをくれて、スンドリって名のトナカイが、きみを僕のところへ連れてきた…違う?」
「トナカイなんてひどいわ、でも正解!スンドリさんが空港に迎えに来てくれたの」
「はははっ、朝からスンドリが『坊ちゃん?私、今日は忙しいので…』って、嬉しそうだったからてっきり誰かと一緒に過ごすのだろうって思ってた」
待ち合わせの時間を過ぎても姿を現さないヨンハと、イ家を出て行く時のスンドリの嬉しそうな顔を思い出して、ようやく、彼らのサプライズであることを悟ったのだ。

「どうしても帰りたいって、ヨリム兄(オッパ)に頼んだの…」
「ごめん…きみにあんなひどいことを言ったのに」
「違うわ。あなたの気持ちを考えなかった私がいけないの」
「でも、来てくれた…」
ソンジュンの指が、ユニの頬をつたう涙を拭う。
ユニは愛らしい微笑みを浮かべ、彼の大きな手に自分の手を重ねた。

ヨンハを待つ必要がなくなったソンジュンは、「中に入ろう」とユニの手を取り、歩き出そうとして急に足を止めた。
「忘れてた…」
「どうしたの?」
「うん、いや…」
ソンジュンが不思議そうな顔で、クリスマス・ツリーを振り返った。
「…そうだわ、さっき何を探してたの?」
「小さな男の子…4、5歳くらいで、突然消えたんだ…」
「消えた?」
「うん」
「もしかして―――」
ユニは、訝しげな顔でソンジュンを見上げて言った。
「―――赤いコートとニット帽を被ってた?」
「きみも見かけたの?」
「ええ、実はさっき―――」
ユニも、不思議な男の子に出会ったと話し始めた。

ユニを乗せた車がホテルに向かう途中、ホテルのロータリーの目と鼻の先で、急に車がプスンと音を立てて止まってしまった。
うんともすんとも言わなくなった車を降り、心配そうな顔を浮かべるユニに、スンドリは、ソンジュンが待っているから、ここは放っておいて行って欲しいと促した。

ユニがホテルに向かう途中で振り返ると、スンドリがボンネットを上げて中をいじっている様子が目に入り、放っておくわけにはいかないと戻ろうとした時、どこからか男の子が現れて「こっちに来て」とユニの手を引いたという。
手を引かれるままについていくと、ソンジュンの姿が見えて、気が付くと男の子の姿がなかったと話した。

「赤いコートを着た、男の子……同じタイミングに…ありえない」
ソンジュンは、ありえないと言いながら、ユニの目をじっと見つめた。
ユニも、ソンジュンを見上げながら、綺麗な微笑みを浮かべて言った。
「不思議だわ…あの男の子に初めて出会った気がしなかったの」
「僕もだ…きみの目にそっくりだったから」
「うふふ…私は、以前写真で見せてもらった、あなたの幼い頃に似てると思ったの…」
ふたりが出会った男の子の真っ赤な唇はソンジュンを、愛らしい大きな瞳は驚くほどユニにそっくりだった。

「いつかまた、あの子に逢える気がしない?」
「そうね。逢えるわ、きっと……」
そう言ってユニはクリスマス・ツリーを見上げた。

 『メリークリスマス!またね…』

小さなささやき声が、冷たい風とともに二人の髪の毛を揺らす。
ソンジュンはユニを引き寄せ、優しく胸に抱きしめた。



「メリー・クリスマス、アラン。愛してるわ」
「僕もだよ、ユニ…メリー・クリスマス…素敵なクリスマスが皆に届くことを、願うよ」


※挿入する画像は、管理人の悪趣味により編集・加工を施しており、あくまでもイメージです。否定や侮辱ではございませんこと、ご容赦ください。実在する人物・団体とは一切関係がございません。

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19 2018

episode128 檀紀4348年

【奎章閣閣臣たちの日々】に登場するキャラを、勝手に現代に置き換えた二次創作です。
たくさんのリクエストをいただいたコロユニの妄想ストーリー♪……妄想です。
アダルティな表現も、ややぼかしつつ……ご容赦ください。


「コーヒーを頼む…」

午前10時を過ぎた頃、ジェシンはキーボードを鳴らしながら、隣で仕事をするユニに声をかけた。
「あ、はい…」
ジェシンはキーボードを叩く手を止めて、ゆっくりと立ち上がったユニを見上げる。
「……それと。ついでに、カランの様子も見てこい」
まだ休養室から戻っていないソンジュンを見に行けという。
「え…?」
「心配で仕方がないってツラだ―――」
「そんな顏してません!?」
ユニが反論すると、ジェシンはちぇっと舌打ちしながら横目で睨み、さっさと行って来いとでもいうように、顎をしゃくって見せた。

ジェシンのいう通りだ。
ユニは、朝から姿を見せないソンジュンが気になり、仕事が手につかないのは事実だった。
ジェシンに見抜かれていたことが、恥かしくてたまらなかった。
ユニは、ジェシンの横顔に頭を下げると、静かに部署を出て行った。

ジェシンもまた、ユニが気になって仕方がない。
ソンジュンを見に行けと言うのも、ふたりの関係をお膳立てするというより、他の男を想うユニの気配を傍で感じたくはなかったのだ。

ユニが扉の向こうに消えると、ジェシンはキーボードを叩くのをやめて小さく息を吐いた。
反対側から、ヨンハのにやにやとした顔が視界に入る。
「さてと…お前の不機嫌なツラの原因は、テムルか?カランか?…それともあのふたり?」
「!?」
今朝の仕返しだといわんばかりに、ヨンハのささやき声がジェシンの耳元をかすめた。
ジェシンは苛立ちを隠そうともせず、大きな音を立てて立ち上がり、ヨンハを振り返ることもなく扉に向かった。




9階に上がったユニは、会社が運営するカフェの前を素通りし、その奥にある休養室に向かった。

―――見てこいって…

ユニは休養室の前で立ち止まったまま、ノックをしあぐねていると、カチャっと音がして、ドアの向こうからソンジュンが顏を覗かせた。
ふたりは驚いて顔を見合わせる。
「あ…ユニさん…ごめん、驚かせた?」
休んでたとはいえ、ソンジュンの顔には疲労感を露わに顔色も悪い。無理に貼りつけた作り笑いが痛々しく感じられた。
「い、いえ…今、ノックしようと…あの…お身体、大丈夫ですか?」
「ありがとう、充分休ませてもらったから、もう戻るよ…」
ソンジュンは手に持っていた上着に袖を通しながら、部署に戻ると言う。

「イ課長…まだ顔色が優れません…私が代りにお伝いすることはありませんか?」

疲れているせいだろうか。憂いをひめた目で心配そうに見上げるユニに、亡くなった妻の顏が重なる。

―――ヨナ…

思わず目を逸らしたソンジュンは妻の顏をふり払うと、寂しげな微笑みを浮かべて答えた。
「こんな僕を心配してくれるなんて…食事の約束も、きみに申し訳なくて、なんと謝ったらいいか……」
「イ課長―――」
ユニは弱々しく微笑みながら、そんな必要はないと首を振って見せる。
これ以上彼に荷を負わせたくなくて、一言「戻ります」と頭を下げた。

ソンジュンはユニの後ろ姿を見送ると、力なく壁によりかかってうなだれた。

―――情けない…


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14 2018

episode127 檀紀4348年

【奎章閣閣臣たちの日々】に登場するキャラを、勝手に現代に置き換えた二次創作です。
たくさんのリクエストをいただいたコロユニの妄想ストーリー♪……妄想です。
アダルティな表現も、ややぼかしつつ……ご容赦ください。


「今日はおとなしく帰れ…俺も報告書が終わったら帰るって言ったろ?―――」

ジェシンは、ユニの口を封じるように「行くぞ」と席を立ち、さっさとユニに背を向けた。

店を出たふたりの間に秋風が吹く。
とぼとぼと後ろを歩くユニの歩調に合わせて、ジェシンもゆっくりと歩いた。
人ごみを抜けたところで、ジェシンは足を止め、肩越しに振り返って言った。
「キム・ユニ…お前、来週は俺と一緒に外回りの予定だ…カランが担当する得意先にアポ(イント)を取った…」
「え!?…あ、はいっ!!」
言葉数は少ないが、ソンジュンのフォローをするということだろう。
ジェシンの思いやりと優しさに触れ、思わすユニの顏に嬉しさがこみ上げた。
再び歩き出したジェシンの後を、足取りを軽くしたユニが追いかける。少しだけジェシンとの距離を縮めながら声をかけた。
「コロ先輩?今日はありがとうございました」
「ん?…あぁ―――」
ジェシンはふんと鼻で笑うと、急に足を止めて尋ねた。
「―――カランが…好きなのか?」
「え?…」

―――コロ先輩?なんて言ったの?

ソンジュンのことが好きなのかと尋ねられた気がするが、ぼそっとつぶやいた言葉を、ユニは上手く聞き取ることができない。
立ち止まったまま視線を逸らすジェシンに、もう一度言って欲しいと覗き込むようにして見た。
ジェシンは、哀愁を帯びた目でユニを見下ろす。彼の表情に胸をチクリとさせたユニは、見てはいけないものを見た気がして、慌てて姿勢を戻した。

「何でもない…ほら、駅だ―――」
いつの間にか、駅前に出ていた。
「―――じゃあな」
「あっ…コロ先輩、ごちそうさまでした」
ユニは肩を竦めながら頭を下げ、顔を上げると、ジェシンはすでに背を向けていた。

.。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。.


週明け。
いつも通りにユニが出勤するとオフィスの風景は変わらない様子だったが、ソンジュンのデスクには彼の姿はなかった。
「おはよう、テムル嬢!」
心配そうな表情を浮かべるユニにヨンハが声をかけた。
「おはようございます、ヨリム先輩…」
「どうした?元気がないぞ」
「あの…」
ユニはソンジュンのデスクに視線を向ける。
「ああ、カランか?今、休養室に連れて行ったところだ―――あ、いや、心配するな…疲れてる様子だったから、俺が無理やり連れて行ったんだ」
ユニの表情が変わるのを見たヨンハは、慌てて理由を付け加えた。
「そんなにカランが心配なら、覗いてくるか?テムルが添い寝してやれば元気が出るだろ―――うぅ、痛っ!?」
「コロ先輩っ!?」
すでに出勤していたジェシンが、ヨンハの背後から彼の後頭部に一撃を加えたのだった。
「くだらんっ!!朝礼始めるぞ!」
「ちぇっ!どうしてお前は先に手を出すんだ!?」
「逆に聞くが、どうしたらその口を塞ぐことができるんだ?」
「くそっ!」
ヨンハが後頭部を押さえて悪態をつく。そして悪戯っぽい笑みを浮かべながらその場を離れて行った。

―――相変わらずね…

ジェシンとヨンハのいつもと変わらない光景に、ユニはチッチと舌打ちしながら天井を仰ぎ、いつもならその様子を楽しげに見ているであろうソンジュンの姿がないのが、ユニの胸をちくっと突き刺した。





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07 2018

魅惑のベトナム紀行7

【成均館儒生たちの日々】に登場するキャラクターを、勝手に現代に置き換えた二次創作です。
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「さよならー、先生!!」
「さよなら、気を付けて帰るのよ―――」

間もなくしてあちこちで「さよなら」の声が飛び交い、キャッキャと楽しそうな子供たちの声がソンジュンを癒した。
授業を終えたユニは、にこやかな笑顔を浮かべて子供たちを見送ったあと、校庭を見渡してソンジュンを探す。すぐに彼の姿をとらえたユニが嬉しそうに手を振ると、ソンジュンは照れくさそうに微笑みながら、ゆっくりと立ち上がった。

「お待たせ…ごめんなさい、すごく退屈だったでしょう?」
「いいや、平気。僕の方こそ突然押しかけて、授業の邪魔をしたみたいだ」
「気にしないで…あなたの方こそ、こんな遠くまで―――」
ユニは、大変だったみたいと、砂埃と排気ガスで黒く汚れたソンジュンの頬に手を伸ばす。
ソンジュンはそっと自分の手を重ね、ユニの手のひらに唇を寄せた。
ユニは恥かしそうに頬を赤く染めながら言った。
「家に案内するわ……」
「行く前に―――」
ソンジュンは、聞いておきたいことがある、とユニを引き止めた。
何なの、と不安そうな表情を浮かべるユニ。
「―――ヨリム先輩は、いつからきみの婚約者になったんだ?」
目を細めてユニを睨むが、口元は笑っている。
ユニは、安堵の表情を浮かべて答えた。
「何だ、そんなこと?うふふ、後でちゃんと説明するわ」

―――プロポーズの返事かと思った…

ソンジュンから、突然のプロポーズされたことを忘れたわけではない。ユニは、子供たちに教えている間もずっと気になっていた。
正式に婚約したわけではないが、彼に甘えてずいぶんと長く待たせている。ソンジュンと結婚して、幸せな家庭を築くこともユニの願いに変わりはない。
だが、今すぐ結婚しようと言う彼に「イエス」と返事ができない事情も抱えていた。

暗い表情から一転、ユニのほっとした表情は、かえってソンジュンを不安でいっぱいにする。
笑顔を交わすも、ぎこちない空気がふたりを包んだ。

―――彼女が心変わりするはずはない
 ―――まだ時間はある

ソンジュンは気まずい雰囲気を払拭するように話題を変えた。
「さっき子供たちに教えているきみの姿を覗いたんだ」
「えっ?気が付かなかったわ。ねぇ、阿郎?あなたの目にはちゃんと先生に見えてたかしら?」
「うん。僕もみんなのように子供に戻りたかった。とてもいきいきとして輝いてたよ。本当に素敵だった」
「うふふ、いくらなんでもひいき目で見すぎよ。いきいきして見えたのはきっとあなたのせいだわ」
「僕のせい?どうしてだい?」
「わからない?」
上目使いにソンジュンを見上げるユニの表情は、愛おしいものを見る女の顏だ。
「ユニ…」
ソンジュンは、優しく低い声で名を呼ぶと、腕を伸ばしてユニを引き寄せた。
「どうして教えてくれなかったの?来るなら、来るって…」
「きみを驚かせたくて……きみの顔が見たくて…すごく、きみに会いたかった」
「私は、恋しかったわ―――」
どちらからともなく二人の顔が近づく。

「先生、さよならー!!」
ふたりの唇が重なる前に、残っていた生徒が遠くで叫ぶのが聞こえてきた。
子供の声ではっと我に返ったふたりは、顔を真っ赤に染めながら慌てて身体を離した。
ユニは遠くにいる生徒を笑顔で見送り、再びソンジュンを振り返る。
「さぁ、行きましょう」
「うん」
ソンジュンが、にっこりと微笑みながら手を差し出すと、ユニは嬉しそうに彼の大きな手に自分の指を絡めた。





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