Funny stories

成均館スキャンダルのソンジュンとユニに夢中のバブル世代。恐れ多くも、現代のソウルを舞台に二次創作にチャレンジ中!

26 2020

はじめまして

皆さま、初めまして。バブルぅと申します。
お越しいただき、心より感謝いたします。


遅ればせながら、マイ韓流ブーム。

一昨年のお盆休みに垣間見たドラマ【太陽を抱く月】
世子役のジングくんとヨヌ役のユジュンちゃんの演技に完全にノックアウト。
朝鮮時代の王宮の鮮やかな色使いに、目を奪われました。

その後はお決まりのコース(?)

チョン・ウングォル著書【太陽を抱く月】上下巻で、また違ったイ・フォンとホ・ヨヌに出会い
【成均館儒生たちの日々】上下巻でイ・ソンジュンにメロメロになり
ドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』が放映されてた事を知り

・・・「トキメキ☆…」ってなんとな~く、くすぐったいタイトルに引く…。

時が経ち・・・

「愛しいユチョーン!!」って叫んだ頃には、すでに兵役に…。
リアルタイムで【動くユチョン】を見たのは、昨年の忌まわしい事件で記者に囲まれてうなだれる映像でした。

ちなみに、JYJのユチョンが東方神起のメンバーだったことは、全く知らず…。
「東方神起」=韓国人のアイドルグループって知ってるだけ。

妹にユチョンって可愛いね、と言ったら
「東方神起やん!お姉ちゃん、韓国嫌いやん?」
「そ、そうなの?食わず嫌いだったわ…」

東方神起ファンだったら、今の旦那と結婚していなかったかも。


さて、晴れてソンジュンの正妻となったユニを、深夜に大泣きして祝ったわたくし。
清へと旅立った4人組の続編(原作)を待ちわびて、のどがカラッカラに。

世の中には「二次小説」なるものがあると知って、ネット検索しまくり…。
更新されるのをいまか、いまか、と。

はては頭の中で、ソンジュンとユニが勝手に行動しはじめる始末。

お恥ずかしながら、わたくしめも妄想ストーリーを創作してみました。

皆さんのブログにもございますが、ご注意とお願いがございます。

原作とドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』を管理者が勝手に妄想し
朝鮮時代の背景などには全く無知なため、現在に置き換えた物語です。

登場人物の名称や家族構成、人物相関は、原作に基づいていますが
勝手に生み出した新しい人物も登場し、ぐっちゃぐちゃとなっています。

さらに原作のユニとユンシクは姉弟ですが、ココでは二卵性双生児。
ファンの皆様、原作やドラマを否定するわけではありませんので、ご容赦ください。

私は、数年前まで「アンチ韓流」の一員でした。
それが、たまたま見た時代劇で、180度変わるとは思っていませんでした。
一度も韓国に行ったこともございませんし、歴史や文化、国民性などに対しては、ネットなどで拾ったごくごく浅い知識しかございません。

管理人は田舎の高校を卒業した後、某服飾専門学校を中退で現在に至っております。
大学の試験制度などは調査もしないまま、勝手に想像して描いておりますが、大学名などは現存する名称を拝借しております。
また、地名お店の名前や島名も全くのデタラメでございます。

勝手に、原作やドラマの好きなセリフも引用しております。

法的に問題があるなど、お気づきの点がありましたら、是非ご教示ください。

ブログは、ほぼ初心者でございます。
マナー違反などがありましたら「こういうルールがあるんだよ」とコメントなどで頂戴いただけると助かります。

重ねて申し上げますが、偏差値の低い高校卒業レベルの文章力。
まともな日本語も使えませんが、よろしければおつきあいください。



20 2017

さらわれたユニ4

【成均館儒生たちの日々】に登場するキャラクターを、勝手に現代に置き換えた二次創作です。
原作やドラマ版から引用した部分もありますこと、ご容赦ください。



ヨンハが部屋を見渡すと、三脚に取り付けられたビデオカメラと、ノートパソコンが目に入ってきた。
この部屋で何が行われようとしたのか、おおよその想像がつく。
もう少し遅かったらと脳裏をよぎると、激しい怒りがこみ上げ、ヨンハの顔に憎悪の表情が浮かんだ。
腕の中でぐったりとしたユニを、悲愴な面持ちで見下ろし、そっとベッドに横たえた。




ヨンハがリビングに戻ると、正体をなくした男たちが、後ろ手に縛られて床に転がされていた。
男たちが着ている服のポケットから、携帯電話と身分のわかるものを取り出し、上着のポケットに入れた。
そして一緒に来た男に何かを伝えると、床に転がって伸びたままの男たちは、ユニのいる部屋に運び込まれた。

しばらくしてヨンハは、屈強な男に抱えられたユニとともに部屋を出て、4輪駆動車の後部座席にユニを寝かせた。
「行ってくれ…」
ヨンハは助手席に乗り込み、シートに身体を預けると、大きな安堵の溜息を吐いた。

.。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。.


韓国の最大政党、ハンヌリ党本部の会議室。
党の執行部の重鎮らが顔を連ね、委員会が開かれていた。

厳粛な空気が漂い、委員会は予定通りに進んでいく。
企画財政部長官ハ・ウギュの頭の中は、別の計画のことで埋め尽くされていた。
役員とその秘書のみが入室を許可され、取材陣がいない閉鎖的な室内で、これから公開されるスキャンダル劇を、固唾を飲んで待っていた。
配布された資料を読むふりをして腕時計に目を落とすと、真摯な面持ちで役員の話に耳を傾けるイ・ジョンムの顔を一瞥した。

まもなく、室内に設置された数台のパソコンの画面が切り替わり、遠隔操作によって、全裸のユニが男たちに凌辱されている映像が流れる予定だ。
女の正体が誰なのかは、ジョンムとその秘書だけが知りうることだ。
ジョンム以外の重鎮らがユニのことを知らなくても、総理の息子の恋人として表沙汰になれば、彼らの記憶から引き出されることは間違いない。
イ家の応接室で、無謀にも鋭い視線を向けたソンジュンの顔が、ウギュの脳裏に浮かんだ。

いよいよだというのに、室内の様子に変化がない。
ウギュが姿勢を起こして周囲を見渡した。
ノートパソコンで記録をとる秘書官らも、なんら変わった様子も見せず、カタカタとキーボードを叩いていた。

―――何をやってる!?

予定の時間を過ぎても、計画が実行されないことに苛立ちを覚え、ウギュは無意識に身体を揺らしていた。
発言中の役員が、落ち着きのないウギュの様子に気が付き、発言を止めて尋ねた。
「長官?どうかされましたか?ご気分でも?」
「え!?…あ、いや…その…何でもありません…続けてください…」
急に声を掛けられたウギュは、動揺して言葉を詰まらせた。

目線を合わさなくても、自分に向けられるジョンムの訝しげな視線が、視界に入ってくる。
行方の分からないインスから、代わったばかりの新しい公設秘書は、今回の計画について何も聞かされていない。
外から遠隔操作させている側近や、ソヨンのマンションの状況も、この会議室からは一切窺うことができなかった。
ウギュは、苛立ちと共に妙な胸騒ぎまで感じて、額から汗が噴き出していた。
続けてくださいと言われた役員は、いつものしたたかさが感じられないウギュの様子に、「少し、休憩しましょう」と、その場で提案した。
大きく深呼吸をしたウギュは、両隣の役員に「失礼」と声をかけて会議室を出て行った。

会議室を出たウギュは、胸ポケットから携帯電話を取り出した。
携帯電話には、電波を傍受できない場所にいるはずの側近から、着信履歴が残されていた。
本部の屋上に上がってきたウギュは、背後に誰もいないことを確認し、腕時計に目を向けながら通話ボタンを押した。
2コールも待たず、側近の声が受話口から聞こえてきた。

「もしもし?旦那様、ソヨンさんの部屋でトラブルがあったようです」
「何だと!?」
「部屋に設置したカメラが動いていません…それに」
「それに、何だ?」
「それに、彼らと電話が…つながりません」
「うっ…」
側近の言葉に驚きを隠せず、絶句した。
「いかがしましょう?旦那様がそちらにいらっしゃる間に、様子を見に行った方がよろしいですか?」
「……いいや、だめだ、待て。罠かもしれん…彼らの電話はコール音はするのか?それとも電源が切ってあるのか?」
「コール音だけです…電源は入っています」
「わかった…なら、なおさらだ。マンションに近づくな。夜にはソヨンが戻るだろうから、それまで待て」
「かしこまりました…」

通話を切ったウギュは、しばらく思案したのち、険しい表情のまま会議室に戻った。



※挿入する画像は、管理人の悪趣味により編集・加工を施しており、あくまでもイメージです。否定や侮辱ではございませんこと、ご容赦ください。実在する人物・団体とは一切関係がございません。

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成均館スキャンダル ソンギュンガンスキャンダル ユチョン 二次小説 성균관스캔들 ユアイン ソンジュンギ

18 2017

さらわれたユニ3

【成均館儒生たちの日々】に登場するキャラクターを、勝手に現代に置き換えた二次創作です。
原作やドラマ版から引用した部分もありますこと、ご容赦ください。



部屋の中から、ウギュの話し声が聞こえてくる。

「―――4時から開かれる委員会に出る。いいか?委員会が始まってから、打合せどおりに女を犯(ヤ)れ…服を脱がせて、この女の顔が映るように撮影しろ。くれぐれもお前たちの顔が映りこむことがないように、充分気を付けるんだ」
「はい」「はい」
ふたりが返事をし、ウギュの声が続く。
「会議室のパソコンの準備はできているな?」
「はい。手筈通り、遠隔操作のソフトがインストールされています」
側近の声だ。
「……はっはっは、委員会の最中、アダルトサイトのライブ動画で、息子の恋人が男二人に犯される映像が突然流れてきたら、一体どんな顔をするんだろうな…おいぼれ総理の顔が見物だ……政治家なんかに未練はないが、ただ辞めるなんて面白くなかろう…違うか?お前たち…はっはっは!」
ウギュの笑い声が部屋に響いた。

―――!?

ソヨンは驚いて、思わず声を上げそうになった。

ソヨン


「旦那様、そろそろ…」
「ああ、そうだな」

ウギュが部屋を出てきそうな気配に、ソヨンは慌てて扉の前を離れた。
リビングのソファで、何事もなかったかのように、涼しい顔でお茶を飲むソヨンにウギュが近寄ってきて尋ねた。
「昼食は済んだか?まだなら、一緒に何か食べに行かないか?」
この部屋からソヨンを追い出したいことが明らかだ。
「…ごめんなさい。早めにすませたの。今日は、お友達と買い物に行く約束をしてて…そろそろ出掛けますわ。夕食を一緒に食べてから戻ります」
「そうか…」
ウギュはソヨンが外出すると聞いて安心したように、それ以上は何も言わなかった。
「……先ほどの方…どちらのお嬢様ですの?」
「はっはっは、もしかして妬いているのか?…お前は、何も知らなくていい。何も見ていなかった…いいね?」
ウギュの言葉に、ソヨンは黙って頷いた。
「それと、彼らをしばらくおいてやってくれ。日が暮れる頃には出ていくから……友人と会うのか?何か欲しいものでもあれば、買ってくるといい」
「ありがとう、嬉しいわ。それではあの方たちに、お茶を準備して出かけます……」
ソヨンは腕時計に目を向けながら、にっこりと笑みを浮かべてウギュに言った。

.。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。.


ソヨンはマンションのエントランスから道路に出て、自分の部屋を見上げると、ウギュが窓から自分を見下ろしているのに気が付いた。
微笑んで手を振り、部屋から見えない場所に身を潜めた。
しばらくして部屋を出たウギュと側近は、待たせてあった車に乗り込み、マンションを後にした。

ソヨンはしばらく考えたあと、バッグから電話を取り出した。
「…ヨリムさん?私です。ソヨンです」
 『ソヨン(ヌナ)姐さんか…申し訳ないが、急ぎの連絡を待っているんだ。後でかけなおすよ』
切ろうとするヨンハに、ソヨンが慌てて言った。
「先生が、私の部屋に若いお嬢様を連れて来られました」
 『なに?誰だって?』
「私の勘違いかもしれませんが…キム・ユンシクさんの双子のお姉さま、ユニさんではないかと…」
 『ソヨン姐さん、その女は無事なのか?』
「今は大丈夫ですが…」
 『今は!?今は、とはどういうことだ?とにかく、ソヨン姐さんはどこにいる?』

ソヨンは、自分は自宅の近くにいて、女性は意識を失っている様子で、男二人とともに自室にいると告げると、ヨンハはすぐに向かうから、そこで待っててくれと言って電話を切った。

.。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。.


ウギュと側近が、ソヨンのマンションを出てしばらくした後、インターホンが鳴った。
部屋にいた男のうちの一人がモニターで確認すると、ピザの宅配らしい男が映っている。

「こんにちはー!イルプムピザでーす」
男はインターホン越しに、頼んだ覚えがないから持ち帰れと断ると、宅配の男が慌てて言った。
「この部屋に住む女性から、こちらに差し入れするように伺いました。代金はすでに頂いておりますので、受け取りをお願いします」
男は、ソヨンが気を利かせて頼んでくれたのだろうと、安心した表情を浮かべてロックを解除した。

玄関のドアを開けた瞬間、数人の屈強な男が押し入り、瞬時に中にいた男を殴り倒した。
物音に気づいたもう一人の男が玄関に向かうと、いきなり背後から首を固められて気を失いその場に崩れ落ちた。
玄関の外にいたヨンハは、倒れた男たちを縛り上げるように言い、様子をうかがいながら中に入った。

ヨンハは奥の部屋のベッドの上で、両手足を縛られて意識を失っていたユニを見つけると、身体を抱き上げて叫んだ。
「ユニ、起きろ!ユニ、おいっ!!ユニーっ!」
彼女の口を塞いでいた粘着テープをはがして、名を呼びながら頬を叩き身体を揺さぶる。
「ヨリム兄(オッパ)…わたし……」
薄っすらと目を開けたユニは、意識が混濁した目つきで、ヨンハの名を口にした後、再び意識を失った。



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成均館スキャンダル ユチョン 二次小説 성균관스캔들 ユアイン

16 2017

さらわれたユニ2

【成均館儒生たちの日々】に登場するキャラクターを、勝手に現代に置き換えた二次創作です。
原作やドラマ版から引用した部分もありますこと、ご容赦ください。



「ほら、あそこにいるわ。帽子をかぶってる人…」

友人が示した道路向こうに、黒いブルゾンとキャップを目深に被った男が、車の後部がスモークで覆われた白いセダンの横に立っていた。
「ごめんなさい、ここでいいわ」
「大丈夫、ユニ?…気を落とさないでね」
「ええ、ありがとう」
心配そうな表情の友人に礼を言って別れると、ユニは男の傍に駆け寄った。

「あなたが…キム・ユニさん?」
「ええ、そうです…弟に何が?」
ユニの知らない男だった。
「詳しいことは車の中で話しますから、とりあえず車に乗ってください!!急いで!!」
「は、はい」
男が車のドアを開けると、半ば強引にユニの背中を押すように後部座席に座らせた。
ユニが胸騒ぎを覚えると同時に、中にいたもう一人の男がユニの首に腕を回すと、大きな手のひらでユニの口を封じ、後から乗り込んだ男がユニの腕を掴んで押え込んだ。

ユニ


背後から抱え込まれて身体を押さえられたユニは、あっという間に粘着テープで口をふさがれ、頭から黒い布を被せられると、目の前が真っ暗になった。
車が発進する気配に、ただならぬ恐怖がユニを襲う。

―――誰か、助けて!!

激しくもがこうとしても、強靭な男二人の力には到底敵わなかった。

「早く打て!」
低い男の声が聞こえる。
コートも羽織らずに慌てて出てきたユニは、セーターの袖を捲し上げられて、腕に針で刺されたような痛みを感じた。

男たちに睡眠導入剤を打たれたユニは、すぐに意識が遠のいていく。
薄れゆく意識の中で、ソンジュンの笑顔がユニの脳裏をかすめた。

―――ソンジュンさん…


一方、ウギュの動きを警戒していたヨンハだったが、トックからの連絡を受けたときは一足遅く、すでにユニは連れ去られた後だった。
ヨンハは、金はいくらかかってもいいから、ユニの行方を探すように命じた。

.。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。.


自室のソファに座るソヨンは、退屈だと言わんばかりの表情でお茶を飲んでいた。

ユニが車に乗せられて連れ去られた同じ頃、ソヨンの自宅マンションにウギュがいた。
何かを待っているかのように、部屋の窓際に立ち、外の景色をじっと眺めている。
部屋の隅には、ウギュの側近が直立不動で息を殺していた。

ここ最近、ウギュは頻繁にソヨンのマンションを訪れていた。
裏で何かしら悪事を企てている時に限って、ソヨンのマンションを使う。
見知らぬ男たちが、わがもの顔で出入りするのにはうんざりしていた。

この部屋にユンシクがやってくることはなかったが、他に好きな男ができたことで、権力や、金をちらつかせて服従しようとするウギュの存在は、ソヨンにとって疎ましいだけだった。

しばらくして側近の携帯電話が着信を告げると、ウギュは肩越しに振り返って様子を窺った。
淡々とした短い会話のあと、通話を切った側近がウギュに言った。
「旦那様、例の者を拘束したそうです」
「そうか、よくやった……予定より早かったな」
ウギュは腕時計を見ながら言った。
「はい」
「……党の委員会は4時だったな?…あと、2時間か…」
「はい…」

それから20分もしないうちに、玄関の扉が開く音がして、バタバタと騒々しい気配がした。
二人の男と、若い女性がリビングに入ってきた。
女性は意識が無いのか、片方の男にぐったりともたれかかっている。
もう一人の男は、ビデオカメラが取り付けられた三脚と、ノートパソコンを両手に抱えていた。
「尾行はされていないか?」
「はい、指示通りのルートを回りました…」
側近がビデオカメラを手にした男と言葉を交わすと、一番大きな部屋に3人を連れて入った。

突然の出来事に驚くソヨン。彼女が覗き込もうとするのを遮るように、ウギュが背後から両肩を掴んで押さえた。

―――見るなっていうことね…先生の悪戯がまた始まったわ……

ウギュの手が離れ、男たちのいる部屋に入って行った。
いつもなら知らぬ顔を貫くソヨンだったが、なぜか胸騒ぎを覚え、ウギュらのいる部屋に足を潜めて近づいた。
ふと、何かにつまずき床を見ると、男が落として行ったのだろう、女物のセカンドバックが落ちていた。
バッグの口が開き、学生証のようなケースが飛び出している。
学生証の写真の面影がユンシクと重なり、こっそり抜いて後ろ手に隠し、リビングを出て行った。

―――梨花女子大学校…キム、ユニ!?

ソヨンは、さっき部屋に連れ込まれた若い女性の正体が、キム・ユンシクの双子の姉だということに気が付いた。

―――先生はいったい何を…

リビングに戻り、学生証をバッグに入れると、部屋の扉に耳を押し付けて中の様子を窺った。



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成均館スキャンダル ソンギュンガンスキャンダル ユチョン 二次小説 ソンジュンギ ユアイン 성균관스캔들

14 2017

さらわれたユニ1

【成均館儒生たちの日々】に登場するキャラクターを、勝手に現代に置き換えた二次創作です。
原作やドラマ版から引用した部分もありますこと、ご容赦ください。



企画財政部長官のハ・ウギュを自宅の応接室に招いたイ・ジョンムは、妻のセリョンとソンジュンを同席させ、正式に両家の破談を申し入れた。
誠意をもって謝罪したいと頭を下げる親子に、ウギュは、謝罪よりも大切な一人娘を傷ものにされた責任を問うと、ソンジュンは交際していたことは認めるが、凌辱したという事実はないときっぱりと言った。
断固たる視線で言い放ったソンジュンに、ウギュは返す言葉が出てこなかった。

妻とソンジュンが退席した後、承知できないというウギュに、ジョンムは顔に険しい表情を浮かべ、分厚い封筒を彼に突き付けた。
「長官…この縁談には直接関係のないことですが…あなたの行いに関しては、もうこれ以上、庇いたてできそうにありません。この中には極秘に調査させた報告書が入っています……カン・ジョンジュという男に、身に覚えがございますな?ご令息のインス氏が、国際手配される経緯に至っても…この中に書かれてあります……それだけじゃない。あなたが今の地位に上りつめるまで…あるいは企画財政部長官として、我が国の為に何をしてきたのか……ここに書かれてあることが、虚偽であると…自信をもって言えますかな?」

調査報告の内容は告発するほどの威力はない、出処進退は自ら決めるようにと、ジョンムに促がされたウギュは、手渡された封筒を握り、ぐっと奥歯を噛みしめたまま、一言も発せずにジョンムの邸宅を後にした。


自宅に戻ったウギュは、書斎に閉じこもると、側近の男以外は部屋に近づかせなかった。
いらいらと書斎を何度も行ったり来たりするウギュの足取りを、側近は部屋の隅に立ち、不安そうな目で追っている。

―――あの小娘さえ現れなければ…おのれ…

息子のインスが国際手配中の身で、未だ逃走中であることは、近日中にでもマスコミによって世間にさらされることは明らかだった。
ほんの一筋の望みだった娘のヒョウンとソンジュンとの縁談も、すでに無かったも同然だ。
代々続く一族の名誉や、長官まで上り詰めた自身の社会的地位までもが、破滅の一途を辿ろうとしている。
全ての要因は、キム・ユニという一介の女子大生にあると、そう結論付けた。


「すぐに、ソンとキムの二人をここに呼べ!」

ウギュに命じられた側近は、無言で頭を下げると胸ポケットから電話を取り出した。

1時間もたたないうちに、ウギュに呼び出された男たちがハ家にやってくると、ウギュと側近は男たちの乗ってきた車に乗り込んだ。
数人の男たちと共にウギュが向かった先は、ソヨンのマンションだった。
車の中からソヨンに電話をかけると、今から向かうとだけ言って通話を切った。

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ハ家との縁談が白紙になった数日後、早朝の金浦空港にソンジュンはいた。
チャン・サンギュ教授の誘いで、済州の国際コンベンションセンターで開催される、【貧困と格差社会を考える】をテーマにした国際フォーラムに参加するために、2泊3日の予定で出発するところだ。
小さなキャリーバックを手に、ソンジュンはスマホを取り出してユニに電話をかけた。

「やあ、おはよう…起きてた?」
 『ええ、起きてたわ……もう空港?』
「そうだよ…今、チェックインを済ませたところ…行ってくるよ」
 『うん、いってらっしゃい…楽しんできて…』
「楽しむ?きみがいないのにどうやって?地球の裏側に行く気分だ」
 『もう、大げさね。うふふ…気を付けて』
「うん…ホテルに戻ったら電話するよ…遅くなったら…朝まで我慢する」
 『何時でもいいわ。待ってる…』
ソンジュンの耳を、ユニの甘い声がくすぐる。
だらしのない笑みを浮かべるソンジュンに、チェックインを済ませたチャン教授が、冷やかすような顔で『まだか?』と声に出さずに口を動かした。

ソンジュンがユニとの電話を切ったあと、チャン教授にすみませんと頭を下げた。
穏やかな笑みを浮かべた教授が、ソンジュンに尋ねた。
「テムル似の美女だって?」
「え…?」
どこからともなく、ユニのことは教授の耳にまで届いているようだった。
ソンジュンの耳が、みるみる赤く染まるのを見て教授が尋ねた。
「ははは、テムル本人じゃなくて良かった…」
「テムル本人って…教授?どういうことですか?」
ソンジュンが訝しげな表情で教授に尋ねた。
「妙な噂を耳にしたんだが……まあ、気にするな。それより、済州での討論会では、そのだらしない表情を見せないでくれるか?」
「参ったな……すみません、気をつけます」
「はっはっは…」
恐縮しきった表情のソンジュンに、チャン教授は早く行こうと促がした。

チャン教授
チャン教授

.。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。.


 講義中に居眠りしてただろう?
 今から教授とランチに行ってくるよ
 今日の集会の後に開かれる、夜会にも参加するように言われたんだ
 いつきみの声が聞けるんだろう(涙)


講義を終えたユニは、ソンジュンからのメッセージに思わず笑みを浮かべながら、返信のメッセージと一緒に笑顔のスタンプを送った。

 講義中にしっかりと眠ってたから、遅くなっても大丈夫よ(笑)


LINE


送信ボタンを押したユニの顔に、思わず笑みがこぼれる。
画面を指でなぞるユニの背後から、明るい声がして振り返った。
「ユニ!ランチ行く?……あれぇ?嬉しそうな顔…愛しい彼からのLINE?」
「え?…うふふ。さぁね?…行くわ!ランチ…」
友人の言葉に、恥ずかしそうな笑みを浮かべたユニは、スマホをバッグに入れた。

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「あ、いた…ユニ!大変よ!」

友人と大学内の食堂で昼食を終え、会話を楽しんでいるところに、遠くから別のクラスメイトがユニの名前を呼んだ。
「どうしたの?」
ユニが立ち上がって返事をすると、彼女は急いで駆け寄りユニに言った。
「大変なの!弟さんが事故に遭ったって。あなたのことを探しているって人が、校門の外で待ってるわ…」
「えっ?ユンシクが?事故!?」
「そう言ってた…若い男の人だった。あなたとは面識がないけれど、弟さんに頼まれて、すぐにあなたを病院に連れて行きたいからって…」

―――病院!?

ユニの顔がみるみる真っ青になり、震える声で友人に言った。
「わかったわ…お願い、案内してくれる?」
「ええ!来て…」
ユニは、一緒に昼食を食べていた友人を振り返ると、「早く行って」と促され、コートとバッグを片手に、呼びに来たクラスメイトのあとに続いて食堂を出て行った。



※挿入する画像は、管理人の悪趣味により編集・加工を施しており、あくまでもイメージです。否定や侮辱ではございませんこと、ご容赦ください。実在する人物・団体とは一切関係がございません。

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